こんにちは、空白えいです🐳
「無農薬」と聞くと、なんだか安全そうだし、使ってるよりは使わないほうがいい気がしますよね。
確かにその通り! なのですが。
農薬は農家さんの負担を減らしてくれるものでもあるんです。
適切に使われるぶんには、人にも環境にも害がないとされています。
そもそも、農薬とはどんなものでしょうか。
農薬には大きく分けて、4つのタイプがあります。
①葉っぱを食べる害虫を殺す殺虫剤
②カビなどの病気から植物を守る殺菌剤
③雑草を予防したり枯らせたりする除草剤
④ネズミを退治する殺鼠剤
ということは、無農薬で栽培するとなると、この4つの作業を手作業で行うことになります。
私も家庭菜園を無農薬でやってみましたが、ちょっと過酷です。
モンシロチョウがパタパタやってきて、卵を産み付けます。
それも簡単に取れなくて、これくらいならいっかーと思っているとある日、葉っぱが葉脈だけになっていたりします。
なるほど! あの日諦めた卵がイモムシになっているんだ!
調べてみると、割り箸で取るといいとありました。
けどちょっと……割り箸でイモムシ挟むのちょっと……と思い、スコップでツンツンしてみました。
すると、
「うわあ〜、やめて〜、わああ〜(ポテッ)」
というタイプと、
「うわっ、やめっ……やめろって! やめ、ろって言ってんだろが!」
というタイプのイモムシがいることがわかりました。
前者は結構すぐ落ちるのですが、後者はしぶといです。
葉っぱにしがみついて離れないうえ、嫌がり方が尋常ではありません。
前者は「もにゃーん、もにゃーん」という動きで嫌な気持ちを主張しますが、後者は「ブンッ! ブンブンッ! ……ブオン!」みたいな、ほんとに、そんな筋肉あるの!?というくらい激しく主張します。
そのせいで、こちらにはとてつもない罪悪感が生まれてしまいます。
そんなことを言っていられるうちはいいのですが、葉っぱの隙間とか、スコップで侵入すると葉っぱまで傷めてしまうような場所に居座っている子もいます。
殺意が湧きます。
しかしこちらにはスコップしか無く、では「水圧で飛ばすか」と思いシャワーを当てても隙間だからノーダメージです。くっそ。
まあ卵を取り除いていれば良かったんだと思いますけれども。
家庭菜園でこの有様です。
みんなのぶんまで作ってくれている農家さんが、全ての卵を取り除くことはとてもむずかしいことだと思います。モンシロチョウは何度も襲来しますしね。温暖化のせいか、秋の終わりごろにも卵を生むみたいです。環境に順応しすぎている!!
このように虫はもちろん、病気でだめになってしまうこともあるので、農薬を使ったほうが生産性がよいのです。
日本国内では安全性が確認されたものしか使うことができないようになっていて、用法を守って使用されていれば、生き物や環境に被害がでることはありません。
そうなると、大切なのは無農薬かどうかよりも、使用量の基準が守られているかどうかです。
食塩を例にしてみます。
ひとつまみの塩を料理に入れたらおいしさの助けになるけれど、山盛りの塩を入れてしまったら、おいしくないどころか体調を壊す劇物になってしまいます。
このように、無毒と言われて安全性が確認されていても、その量によっては有毒になることもあります。
農薬も同じです。
無毒な農薬も、用法を守らずに使用すると有毒になってしまうのです。
私が聞いた噂だと、商品用の野菜はたくさん農薬を使って育て、家庭用の野菜はそれとは別に、適正量の農薬で育てる方もいます。
これには日本人の特性も関係していると言われています。
それは、虫食いや、少し形が崩れている野菜を毛嫌いするということです。
いわゆる「ハネ出し」の野菜ができてしまわないよう、過剰な薬品を使うのです。
過剰な薬品が土の中で分解しきれずに、地下水に混ざってお家の水道から出てきた事件があります。
その他にも、海まで流れつくと、海の生き物たちにも悪い影響が出てしまいます。
どこかで起こった悪いことは、どこまでも流れていってしまいます。地球は丸い……
そこで、野菜を選ぶときに確認したい認証マークをご紹介します!
環境への負荷を減らして、自然の力が循環することで成り立つことを目標にして、化学農薬、化学肥料に頼らない農業をしている農場、という証です。
・エコファーマー
都道府県知事に認められた農場、という証です。
「土作り」「化学肥料低減」「科学農薬低減」の3つから、1つ以上取り組むことが必要です。
しかし、この認証マークを取得するには、お金や時間がかかります。
せっかく認証マークをもらえる基準を満たしていても、それがハードルになって取得をしない農家さんもいらっしゃいます。
なので、せめて認証マークがついているものは積極的に選ぶようにしましょう!
そして最後に。
無農薬は虫食いばかり、というのは俗説です。
虫食いのせいで農薬必要っていったじゃないかー! という感じですけれども。
実は、土作りがうまくいっていると、虫に食べられにくくなるんです。
葉っぱが元気だと、そのぶん自分を守る力も強いのです。
けれど、土の状態を適切に保つことが難しいので、なかなかうまく行かない事が多く、農薬に頼る農家さんも多いということです。
私も、ブロッコリーは散々食い散らかされましたが、ナスやピーマンは全くの無傷でした。
虫の好きな葉っぱの傾向とかもあると思いますが、肥料の違いもあったのかなと思います。
(野菜づくりはまだ勉強中なので、加筆修正することがあるかもしれませんが……)
日々のお買い物は、身近な政治活動です。
消費者の気持ちをダイレクトに伝えることができます。
そこで無農薬の野菜を選びつづければ、農薬の過剰な使用も減っていきます。
100円を200円、1000円、10000円にできる買い物を心がけましょう!